続 全日本無産者芸術連盟編『プロレタリア歌曲集 第1輯』
謎の本(右のもの)を入手しました。
左の全日本無産者芸術連盟編の『プロレタリア歌曲集 第1輯』は以前に紹介しており、「稀覯本には違いなく、古書市場に出回ることはまずないと思われます」などと書きましたが、ほぼ同じものを見つけました。
「ほぼ同じ」ということは、つまり違いがあり、まずはカラーと白黒の差です。さらにサイズがカラー版は縦22.7cm×横15.0cm、白黒は縦22.4cm×横15.9cmと、白黒版の方が横に若干大きくなっています。また、表紙の「全日本無産者藝術聯盟編」の文字や、絵にも違いがみられます。そして、紙質や綴じ方にも違いがあります。
中身に関しては奥付など含め完全に同じになっています。
白黒版は一体なんなのでしょうか。
1928年当時に出された別刷りなのか、それとも後に出された復刻版なのか。
復刻版だとしても、紙の状態などからカラー版と同程度の年数を経ていると思われます。
幻の本であるが故に、言及した資料もあまりなく、解明には至っていません。
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