労働パンフレットNO2『労働歌集』 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 9月 02, 2022 昭和3年10月5日発行発行所 日本労働総同盟関東労働同盟会出版部定価 10銭日本労働総同盟関東労働同盟会が出したパンフレットシリーズのひとつ。最終貢の広告によると、他に『労働組合の話』『消費組合の話』などがあったようです。「労働少年少女軍歌(野田盟休児童のために)」というのは、『日本の革命歌』の補遺に載っている「少年少女の歌」のこと。『日本の革命歌』では作者不詳となっていますが、こちらでは齊藤勇作となっています。 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント
『禁止せられたる社会主義宣伝歌(大正十二年以降)』 3月 03, 2025 どこの誰がいつ作ったものか(もちろん戦前の権力側には違いありませんが)、手掛かりがなにもない、表紙・裏表紙含めて30ページの冊子です。 薄い紙をホッチキスひとつで留めただけの、簡易な作りとなっています。 『禁止せられたる社会主義宣伝歌』というタイトルは、以前に紹介した 『自大正七年至昭和三年』 と同じですが、こちらは大正12年以降のものに限られています。 曲目は以下の通りです。 (下線) は歌い出し部分です。 ・革命歌 (嗚呼革命は近づけり) ・鐘ヶ淵紡績女工の歌 (あれ見よゝたらりゝ) ・農村革命の歌 (無智と笑はれさげすまれ) ・革命歌 (赤旗一度破れば) ・労働歌 (白虹天を貫ぬきて) ・労働歌 (ドンランアクナキ資本家ノ) ・ブチコロセ (いざやっ付けろ喰ひ付け) ・赤旗の歌 (民衆の旗赤旗は) ・革命安来節 (春が来やうが 冬寒むからうが) ・水平歌 (あゝ解放の旗高く) ・悲しみの深き日よ (東雲のあけぬまに) ・ヤツ付ケロ節 (弱者ノ血肉ヲ吸ヒ取リテ) ・分からない歌 (あゝ分らない分らない) ・ロードウ運動(モモタロー歌) (モモカラウマレタモゝタロー) ・もしゝかめよの歌 (もしゝかめよかめこうよ) ・ラッパ節 (貴婦人の頭に光るは) ・復讐の歌 (亀戸の森の夜は更けて) ・宣傳歌 (小作百姓の戦術を) ・労農党宣伝歌 (一致団結赤旗立て) ・労農ロシア (都の真中千代田の森に) ・告別の歌 (噫々我が愛する同胞よ) ・朝鮮革命歌(邦訳) (吾等は何時まで屈するや) ・黒殺の歌 (復讐の剣胸に秘め) ・宣傳歌(ワシントンの譜) (黒旗高く打ち振って) ・弾圧の斧(赤旗ノ節) (弾圧の斧ひらめきて) ・東京青年同盟の歌 (同志よ固く結べ) ・復讐の唄 (二八の日恨みの日) ・「テロリスト」の唄 (我等は宥さす無産者の) 『禁止せられたる社会主義宣伝歌(自大正七年至昭和三年)』と被っているものが多くあり、「朝鮮革命歌」や「黒殺の歌」など、この2冊でしか確認出来ない歌が多数あります。 そして、この『大正十二年以降』版にのみ載っているものがあり、『日本の革命歌』にも未掲載であり、新発見と思われるので紹介しておきます。 「ヤツ付ケロ節」(大正十二年五月十二日禁止) 弱者ノ血肉ヲ吸ヒ取リテ ソシテ贅沢サラス奴 彼奴此奴ノ容赦ナク 片ツ端カラヤツ付ケ... 続きを読む
『禁止せられたる社会主義宣伝歌(自大正七年至昭和三年)』 11月 25, 2022 特別高等警察資料 第六集 昭和5年1月24日発刊 特高警察が社会主義宣伝歌を収集した 『左翼右翼宣伝歌調』 と同様のものですが、こちらは2年遡った大正2年からのものです。『左翼右翼宣伝歌調』はしっかりと製本された「本」ですが、これは藁半紙を束ねてホチキスで留めただけです。そのために最終頁が欠落していて、これがとても残念です。 書き加えられた情報によると、沖縄県特別高等警察課から、知事・警察部長・検事正・那覇地方裁判所長・沖縄連隊区司令官・県下各警察署長という、当時の主な当局のもとに発送されていることが分かります。 曲目は以下の通りです。 (下線) は歌い出し部分です。 ・革命歌 (嗚呼革命は近けり 起てよ白屋襤褸の児) ・露国革命歌 (アジアに続く北欧の) ・解放歌 (模範工場の温情主義) ・デモクラシーの歌 (乃公は乃公だが世間の人は) ・労働歌 (貪婪飽くなき資本家の) ・暁民の歌 (我等は暁民自由の子) ・革命行進歌 (革命今や近づけり 見よ北欧に西欧に) ・借家人同盟行進歌 (昔丹波の大江山) ・歌 (我等は許さず人類の 自由を無視する虐政を) ・歌(ワシントンの譜) (吾等何時まで屈せんや) ・散会の歌 (1〜3略 暴には暴を以てせよ) ・散会の歌 (見よ官憲の圧迫を) ・革命デカンショ節 (学問する身と革命党は) ・革命歌 (泣いて別れた学の友よ) ・歌 (反逆の血を身に受けて) ・新革命歌(一) (噫革命は近づいた 愈々時は) ・新革命歌(二) (噫我愛する同胞よ 伝統茲に三千年) ・水平歌 (あゝ千年の古きより) ・鐘ヶ淵紡績女工の歌 (あれ見よあれ見よたらり) ・歌 (暴力禁制の此大御代に) ・農村革命歌 (無智と笑はれさげすまれ) ・革命歌 (赤旗一度破れては) ・労働歌 (白虹天を貫きて) ・労働歌Ⅰ (行こうか工場へ もどろか寄宿) ・労働歌Ⅱ (どんらんあくなき資本家の) ・水平歌 (嗚呼解放の旗高く) ・ぶちこわせ (いざやっつけろ喰ひつけ) ・赤旗の歌 (民衆の旗赤旗は) ・革命安来節 (春が来ようが冬寒かろうが) ・歌 (世は文明に進めども) ・深しみの深き日よ(ママ。実際は「悲しみの深き日よ」) (東雲のあけぬまに) ・インターナショナルの歌 (起て呪咀を烙す) ・京浜地方大震災 (ひとつしんぱんこのたびは) ・吾党の唄... 続きを読む
『戦斗的無神論者』 2月 17, 2025 『戦斗的無神論者』1931年10・11月号 発行 1931年11月6日 発行所 日本戦闘的無神論者同盟 価格 10銭 1930年代初頭に、プロレタリア文化連盟の一員として活動していた団体の、極めて珍しい雑誌です。 こちらに歌が2つ掲載されており、『日本の革命歌』にも収録されていないので紹介をします。 「女工の歌」と「農民の歌」であり、『日本の革命歌』の女工・農民運動それぞれの貢を見ても、類似したものもありません。 この文章を寄せた徳永鐵なる人物がどこの誰なのか、ハッキリしたことが分からず、唯一の手掛かりになりそうな「丸東工場」についても不明です。 当時の革命歌・労働歌などは、書かれたものとしては残っていますが、実際に当時の人たちの口から歌われていたのか、やや疑問に思われるものもありますが、このような、作り歌い広めた具体的な方法が残っているのは貴重です。 なお、極めて珍しい雑誌ですが、手元に1932年5月号と、前身の反宗教闘争同盟準備会による『反宗教斗争』創刊号(1931年6月15日発行)があり、また、国立国会図書館にも『戦斗的無神論者』1931年12月号があり、中を確認しましたが、歌についての記述はありませんでした。 続きを読む
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